店舗デザイン
ファサードとは建築用語で『建物の正面デザイン』のこと。
もともとはフランス語で英語の『face』と同じ起源を持つ、つまり『顔』という意味からきている言葉です。
建物で目につきやすく、見た目のイメージを左右するお店の顔となるきわめて重要なスペースです。
ファサードサインには店舗や建物を大きく見せる効果があります。
インパクト抜群で遠くからでもよく目立ち『発見⇒誘導』につながります。
さらに何屋さんかをはっきり印象付けたり、高級感や親しみやすさなど『お店の雰囲気』をアピールする効果もあり、集客に関わる重要な要素です。
看板を付ける場合、照明方式は、コンビニなどでよく見かけるのが、アクリル板やシートに印字して内側から蛍光灯やLEDで照らす『内照式』。
ほかにアルミ板などにインクジェットプリントフィルムを貼って外側からライトアップする『外照式』もあります。
ファサードサインを集客要素として効果的に展開している好例がコンビニエンスストアです。どのチェーンも店名だけにとどまらず、イメージカラーやラインがお店の外周を覆うように設置され遠くからでもひと目で認識できます。
お近くのコンビニの『ファサードサイン』にぜひ注目してみて下さい!!
ファサードは、車で遠くから近づいてきたときや、通りを挟んだ向かい側を歩行中に見た時などに、ちょうど視界に飛び込んでくるエリアです。
お店の存在を認識させ、誘導するのに最も重要視すべきスペースであると言えます。
サインとは主に看板のことですが看板といっても多くの種類あります。
ファサードの重要性はご説明しましたがここでは様々ある種類を一つ一つ解説していきます。
ビル等の屋上に設置する看板です。
壁面いっぱいに使うことができ、文字を大きくすることができるので遠くからの視認性が良いです。
ネオンを使うことで夜でも文字が浮かび上がり遠くからでも認識できます。
デザイン全体を照らしたいときはスポットライトを設置することで大きくアピールすることができます。
立体文字(浮き出し文字)です。
素材によってカルプ文字(発砲素材)やアクリル切文字(アクリル)などもあります。
店舗のロゴや社名に最適です。ステンレス等で箱状に仕上げて裏にLEDやネオン等を設置することも出来ます。
カルプ文字などは壁面に直接接着することができるので比較的安価に作成することができます。
建物壁面や支柱から突き出している看板です。
ビルの壁面などに設置することで、より高いところに設置することができるので視認性が良くなります。
敷地内にポール(支柱)を立てる場所が無いときなどにも最適です。
ガラスに目隠しや飛散防止、紫外線カット等の目的で施工します。
ビルの上階などで西日がつらいときは、紫外線カットフィルムを貼ると効果があります。
飛散防止はガラスが割れた時の二次災害防止や防犯目的に使用します。
窓ガラスに文字シートなどを貼ります。
最近はインクジェット出力などで写真などを配置したものを設置することもあります。
窓全面を覆い隠すのが採光などの点でお悩み方はメッシュタイプのものもあります。
店舗のファサード(正面)に設置することの多い看板です。
電照タイプのものは、夜でも遠くから認識することができます。
開閉式のボックス型サイン等は、光源の交換も容易でメンテナンス性に優れています。
壁面パネル等を直接設置します。
設置場所を選ばないので使用目的は多岐に渡ります。
店舗のメインや交差点からの誘導、お客様の誘導・注意書きなどに使用します。
製作期間も短くでき、設置も容易にできますので比較的安価に制作できます。
店舗の入り口横などに設置します。
ステンレスのプレートに文字を入れるタイプ、ステンレスやアクリルの切り文字を浮かして取り付けるものなどがあります。
会社名などはプレートタイプ、店舗などは切り文字タイプが一般的です。
入口、自動ドアに文字シートなどを設置します。
ドアサインはお客様が店舗に入る直前に見るものですので営業時間や電話番号などを入れることでアピールすることが出来ます。
営業時間外でも入口に表示しておくことで告知することが出来ます。
ガラスに貼るスリガラス風シート(半透明)です。
歯医者さんなどで中の様子は見えるようにしたいけど患者さんの目線の部分は見えないようにしたい時などに最適です。
アクリルに貼ってスリガラス風の什器を制作することも出来ます。
ポール(支柱)を建て、看板を設置したものです。
高い位置に設置するので、遠くからや車からでも店舗の位置が認識出来ます。
電飾式やスポットライトを設置することで昼夜問わずアピールすることが出来ます。
一般的にテント地などで制作し上下を吊り下げ設置する幕タイプの看板です。
デパートの壁面にキャンペーン告知などとしてよく使用されています。
差し替え可能に制作することが多く、期間限定のものなど最適です。
店舗敷地内(駐車場入り口など)に設置します。
二本足タイプ縦長タイプなど種類はさまざまです。
入口からメイン看板まで距離がある場合や、道路から少し距離がある場合などに効果があります。
外観で重要なのは『何のお店』であるかをきちんと伝える事です。
看板を出すのはもちろんですが、看板だけでなく外観全体からも何のお店であるか分かるようにしたいです。
飲食店なのか美容室なのか、飲食店ならイタリアンなのかお蕎麦屋さんなのか。
それぞれにある程度の型がありますので、その型から大きくはずれないようにしましょう。
業種を伝える時にもうひとつ大切なのは、どのようなコンセプトのお店なのかということを伝える事です。
同じ業種のお店でもコンセプトが違えば来店されるお客様の客層は違います。
例えば飲み屋であればリーズナブルでワイワイがやがやと楽しめるところなのか、それとも価格帯が高めで大人な雰囲気のお店なのかでターゲットとする客層は違います。
エステサロンなどではオーガニックなナチュラル系の施術なのか最新機器を用いた先進的な施術なのかで大きく変わりますし、アパレル店舗でも扱う衣類のテーストで大きく変わります。
どんなものを扱ったお店であるのかと共に、どんなコンセプトのお店なのかを明確に伝える必要があります。
地域によっっては、看板として設置できる大きさに制限があったり、使える色が指定されていたりと、環境に配慮した行政地区が増えてきています。
(良好な景観の形成又は風致の維持、公衆に対する危害の防止を目的)
詳しくは専門家にアドバイスをうけると良いでしょう。